『未解決事件(コールドケース)』は、フィラデルフィアにある世界屈指の犯罪捜査専門家たちが集まるクラブ「ヴィドック・ソサエティ(VS)」の創立から発展、現在までの歴史を、時間を追って書き上げたもので、アメリカの過去50年余りに起こった未解決凶悪事件をこのクラブの面々がどのように解決に導いたかを描いている。
このクラブは、世界で初めてパリに私立探偵事務所を開設したフランソワ・ヴィドックの名に因んでいる。ヴィドックが82歳まで生きていたことから正会員は82人。会員制組織で法医学の専門家や検死医、FBI捜査官(退役した者も含まれる)、殺人課の警官、科学者、心理学者検察官など最前線で活躍する(していた)認められた人間しか加われない。
毎月第3木曜日にフィラデルフィアの19世紀風メンズクラブで昼食会を開き、持ち込まれたさまざまの未解決事件を検討する。手足をバラバラにされ血の海に浮かぶ死体を見ながら、血の滴るようなステーキを食べデザートを楽しみつつ、平然と論理的な検討ができる者しかこの会には参加できない。
依頼の条件は3つ。未解決のまま2年以上経っていること。被害者が売春や麻薬取引などの犯罪に関係していないこと(ただし売春婦が仕事のあとになぶり殺しになった事件は取り上げている)そして警察官などしかるべき法執行官が正式に依頼したものであること。ヴィドック・ソサエティは捜査の費用を請求せず、警察官などが説明のためにフィラデルフイアに来るための交通費を出している。
